社会人として会社に勤めているのなら、上司に認めてもらいたい、必要とされたいと思うのは極自然なことだと思います。簡単にまとめると承認欲求です。ですがそれとは別に、頑張り屋さんにありがちなことで「自分が頑張らなきゃ」と深く思い込んでしまうことがあります。
こういった考えを持って仕事をしている人は結構多いと思います。特に役職が就いている人はその傾向が強く出ているのではないでしょうか。
そこで私が言いたいのは、その「自分が頑張らなきゃ」マインドは捨てるべきだということです。
「自分が頑張らなきゃ」マインドを捨てる理由
理由としては挙げるのは大きく以下の4つです。
それではこの4つをもう少し細かく見ていきましょう。
ワーカホリックになってしまう
そもそもワーカホリックというのは『仕事中毒』という意味です。これだけでも十分ヤバそうですよね。
ブラック企業に勤めていて帰りたくても帰れないという状況の人。仕事が好き過ぎて仕事ばかりしている人。どちらもワーカホリックに陥る可能性があります。
有休が取りづらい
頑張り屋さんは「休んだら皆に申し訳ない」と思ったり「自分しかこの仕事ができないから休めない」と考えて全然有休が取れなくなってしまいます。現在は働き方改革で年間有給取得数5日以上が義務になりました。ですが実際には有休を使っているけど会社に出社して仕事をしているという恐ろしいことをしている人もいるのが事実です。
仲間が成長しない
私の中でこの理由が最大のポイントだと感じています。
例えば、いつも同じ人(頑張り屋さん)しかできない仕事があって、それを他の社員に教育させずに1人で対応ばかりしていてはいつまで経っても仲間は成長しません。それはつまり『会社の成長自体も止めている』ことになります。
このことは特にリーダーやマネジャーといった管理職に就いている人は絶対に覚えておいてください。
この「成長」というのはとても大切なところですのでこちらも別記事を参考にしてください。
退職した人の理由で聞いたことがあったのですが、それは「成長できなさそうだったから」というものでした。というのは仕事で分からないことがあって先輩に聞くと、その先輩が全部自分一人で分からないところを解決させてしまったのです。先輩からすれば優しさのつもりで助けてあげたつもりだったのかもしれませんが、実際にはそうではなかった訳です。そうなると分からないところはいつまでも分からないままです。だから今後もその先輩がいないと仕事が進まなくなってしまいます。
体調を崩す
これはワーカホリックの一部でもあります。頑張りすぎる分、体力も精神も疲弊して鬱病になったり突然倒れてしまうなんて何度も聞いたことがある話です。休むことより倒れて入院して仕事に全然復帰できないことのほうが会社としては痛いのです。「休むことも仕事の内」ということを決して忘れないでください。体調管理は社会人としての基本です。
どうすれば「自分が頑張らなきゃ」マインドを捨てられるのか?
そうは言っても簡単には捨てられない。言うのだけは簡単だろ。と思っている人もいることでしょう。
なら頑張らなくてもいいメカニズムを学べば絶対に捨てることができます。私も以前までは「自分が頑張らなきゃ」マインドをバリバリ持っていました。休み時間も返上して現場で体を動かして有休も全然使用していませんでした。もっと言えばサービス残業も平気で行っていました(上司からは残業代つけていいよと言われていた)。今思えば本当におかしなことをしていたと思います。
ですが今、多くの方の働き方の本を読んで勉強をして理解しました。その中でも特におすすめなのが『エッセンシャル思考』という思考です。
これは社会人全員が知っておいて損はないものだと思います。何に注力するべきかをしっかり見極めることができれば後のことは捨てても何の問題ありません。
そして「成長」のところで語った部分で『多能工(教育)』です。管理職に就いている人はある程度の勤続年数もあって多少なりのプライドを持っている人もいることでしょう。この人たちは「自分がいなくてもこの部署はまわる」というマインドを持ってください。いっそ持つべきだと言います。そのために多能工を進めて仲間を教育し成長させていきましょう。そうすれば同じ人ばかりではなく、その人が休んでも代わりに誰かがその人の仕事を受けもってくれる状態をつくることがベストです。
まとめ
- 教育(多能工)を進める
- 「自分が頑張らなきゃ」から「自分が頑張らなくても大丈夫」マインドを持つ
- 頑張りすぎなくても働ける方法を勉強して身につける
これであなたは仕事を休むことができてワーカホリックにも陥らずに常に最高のコンディションで働くことができるでしょう。
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