私が管理職の役職に就いてそろそろ一年です。
来期の部署としての方針や、部下たちをどのように育てていくかずっと考えていました。
結局は会社によりよい利益が出るような体制にしていくことが大切。とは言いつつも、私個人の目標は「社員が喜んで会社に来れるような環境を作ること」です。一言で表すと楽しい職場作りです。
このまま自分の目標や理想通りに人を動かすことは簡単です。ですがやっぱり一人一人部下としっかり向き合って、その意見や目標を尊重していこうと思いました。
部下は成長を求めている

私は時間が空き次第一人ずつ面談の時間を頂きました。その中で気がついたことがありました。
それは、多くの部下が成長を求めていたことでした。
「次はここのラインをやってみたい」「もっと仕事ができるようになりたい」
みんな同じ仕事ばかりは嫌で、マンネリ化してくるのです。
成長を望んでいる社員の中には『成長>お金』という人がいるのです。
成長よりお金を求めている

反対に『成長<お金』と考えていた先輩がいたのですが、その人は私に「多能工してできることが増えたところで給料がアップしなければやる意味がない」と言っていました。その人は給料が上がることでモチベーションも上がるタイプなのです。
そこの昇給のルールは完全に社員でどうこうできる課題ではないので、やっただけ昇給が望みならばそれが可能な会社を探して転職するしかありません。
中には「特にないです」と言っていた部下もいました。こういうことには個人差があります。上司はその価値基準をしっかりと受け止め、無理に何かをさせてはいけないのではないでしょうか。
そこで私は特に目標がない部下には「君はここが適任だと思うから来期はそこを任せたい」と伝え教育を始めました。
すると彼はそこの仕事がある程度できるようになると、責任が増えたというプレッシャーも感じつつも以前より動きがきびきびしていて以前よりやる気が増していたように感じました。
部下の成長に尽力する

これではっきりと私は何をすべきか理解しました。今は部下を成長させることなのだと。
成長をすることでモチベーションも上がります。そして皆が多くの仕事をできるようになれば、少人数での経営も可能になり人件費の削減にもなります。
繰り返しになりますが、個々で仕事に対する価値基準は異なります。上司はそれを理解し、一人一人と真剣に向き合ってできる限りのことをしてあげられればいいのではないでしょうか。
最終的に行動するのは部下自身です。上司はそのきっかけと道を作ってあげるだけ、ただそれだけです。
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