この記事で分かること
・聞き手の心理
・この言葉の重要ポイント
・話し手の対応法
・聞き手の対応法
「本人が○○なら別にいいんじゃない?」こんなことを言われたことはありますか?
私も言われたことがありますし、耳にすることもあります。ですが使ったことは殆どありません。なぜかというと、この言い方には距離感を感じさせるからです。
この記事ではその理由とともにいくつかのポイントをご紹介し、この言葉に対する話し手と聞き手の対応を私なりの考えをもってご説明いたします。
まずはタイトルにもあるこの○○に当てはまる言葉の例を挙げてみると。
- 「本人が幸せなら別にいいんじゃない?」
- 「本人が嫌じゃなければそれでいいんじゃない?」
といったような言葉が当てはまります。
結論を言うとこういった言葉を使う人というのは、「コミットメントしたくない」「面倒くさい」「どうでもいい」という気持ちが強いのではないかと思います。
この言葉を会話形式にしてみます。
今日も〇〇さんは休みらしいよ。仕事が捗らないから困るなぁ・・・
本人が幸せなら別にいいんじゃない?
こんな感じでしょうか?
実はここには「コミットメントしたくない」「面倒くさい」「どうでもいい」以外に大きなポイントが2つ含まれています。
まず一つ目が「共感していない」です。
一般的に人は共感を求めることが多いです。それは本能的に理解しているので大抵の人は自分はそうでないと思っていたりしても「そうですね」で片づけます。ですがこの会話の場合は完全に共感していません。というよりか「どうでもいいよ」感がかなり伝わってきます。
そして2つ目は「会話の内容にフォーカスしていない」です。
というのは、ここでの話し手は〇〇さんがよく休むのが困っているという話をしているのに対し、聞き手はその内容に対して回答せずこの会話の内容を断ち切ろうとしている姿勢を感じます。もしかすると話し手はいつも誰かの愚痴ばかり言っているので聞き手は本当に面倒くさいと思っているのかもしれません。
無理に相手の話に合わせる必要はありませんが、話し手としては聞いてもらいたくて話をしているので「別にいいんじゃない?」と素っ気なくされると少し嫌な気持ちになります。
個人としては別にいいかもしれませんが、組織としてはどうでもいい問題ではない場合もあります。それらを理解していれば簡単にこういった発言はしません。
それなら聞き手はどう答えれば話し手が嫌な気持ちにはならずに済むのでしょうか?
今日も〇〇さん休みらしいよ。仕事が捗らないから困るなぁ・・・
別にいいんじゃない?だって有休は権利なんだし仕方ないよ
これなら話し手も面倒くさがってるとは思われないはずです。ただ突き放す言い方をするのではなく、相手が納得いく理屈やちょっとした言葉を添えてあげるだけでも違います。更に素晴らしい返答するなら。
今日も〇〇さん休みらしいよ。仕事が捗らないから困るなぁ・・・
そうだね。だけど有休は権利なんだし仕方ないよ。僕たちでなんとかしよう。
共感もできてるけど自分の意見主張して内容にもフォーカスしています。実際にこんな気の利いた「コミュ力おばけ」はなかなかいないとは思いますが、これが言えたら絶対に相手を嫌な気持ちにはさせないでしょう。
まとめ
・聞き手は話し手の会話の内容に共感をもっていない、あるいはどうでもいいと思っている。
・話し手は聞き手が自分の話が面倒だと思っていると感じたらすぐに話をやめる。
・聞き手は話し手と良好な関係を築き続けたいのであれば、ただ突き放す言い方をするのではなく共感も忘れず行う。
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