メモを取ることはとても大事なことです。
なんてのは当たり前だと思う人が大半だとは思いますが、そう思っていない人がいることもまた事実です。
そもそもどうしてメモを取る必要があるのか?
これは至ってシンプルで『覚えるため』です。
数か月先の予定だとか、先輩から仕事を教わるときだとか、失敗したこと、感じたことなどメモを取って覚えようとします。
多くのビジネス書でもメモは取るように勧めている本が多く存在しています。
ですがそれでもメモを侮り全く取ろうとしない人がいます。
何故メモを取ろうとしないのか?
わたしのなかで考えられる理由が二つあります。
まず考えられる一つ目はメモを取るまでもない(取らなくても覚えられる)と思っている。
というのは、今から覚えようとしている仕事ができる人が多いと、それほどできる人がいるのなら大したことないかもと思っている。作業を始めてから終わるまで時間が全然経っていないからすぐに覚えられるだろうと思っている。
といった考えでメモを取らないのかもしれません。
次に二つ目はメモと取る必要性(価値)を感じていない。
というのは、今から教わろうとしていることに価値を感じず、覚えなくてもいいと思っている。覚えたところで自分には何のメリットもないからとりあえず聞いている。
といったものでしょうか。
メモを取らない後輩
私はある日後輩(B君)に、後輩(A君)の教育を行うように指示を出しました。何度か教育を重ねA君は1人でその作業ができるようになりました。
ですがA君は同じ失敗を何度も繰り返していました。そこで私は教えていたB君に「A君はメモを取っていたかい?」と尋ねると「取っていません」と答えました。
その後私はA君に「どうして同じ失敗を何度も繰り返すか分かる?」と尋ねるとA君は少し考えた後「わかりません」と答えたので、私は「それはね、メモを取っていないからだよ」と言いました。
しかし、それでもA君はメモを取ろうとはしませんでした。本来ならこういう場合は『その後メモを取り始め、失敗を繰り返すことがなくなりました。バンザーイ!』
で終わるところですがそうではありませんでした。もしかして私なめられてる!?
メモを取った後輩
先ほどとは逆にメモを取った後輩(C君)がいます。A君と全く同じ作業をさせたのですが、やはりメモを取っていたからか覚える速度も速く、メモを見ながら1人で作業を確かめながら進めることができていました。
仕事の覚える速度に関しては個人差はもちろんあると思います。
ですがどんな人でもメモを取っているのといないのとでは、明らかにメモを取っているほうが覚えるのが速いです。
それに、教える側としてはメモをさっと出されると『やる気がある』と感じます。
とにかくメモを取れ!
メモはその時の記録にもなります。なにより『自分のためになる』ということを実感してほしいです。仕事ができる人の殆どはメモを取っていると私は思っています。
大したことがない場合でもメモをさっとだしておけばまず悪い印象は与えませんし、「メモしなくてもいいよ」と言われる程度のことであればメモをしまえばいいのです。
メモを確認する
メモを取る必要性を社長に問いかけたことがあります。
その答えが「私はメモを取る必要性はあまり感じない」とのことでした。
その理由が、メモを取った内容が間違っていたら意味がないからという理由でした。
確かにその通りだと思いました。とったメモの内容が間違っていたのなら、そのままの状態で仕事をすることになります。ですから、本来は教えた側の人はメモを取った人のそのメモを確認する必要があると私は思います。
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