ザ・ゴールという本をご存じでしょうか?
これは製造業で働いている方は尚更、そうでない方でも勉強できる本です。
そこでザ・ゴールを読んで学んだ大切なことを紹介します。
この本の内容は、在庫をたくさん抱え、納期遅れや赤字続き、3か月後の工場閉鎖を回避すべく問題点を改善していく物語です。
経営者の方は是非読んでもらいたい本ではありますが、工場の全体的なプロセスやノウハウも含めた内容となっていますので、現場の方にもおススメです。
小説が苦手な人は漫画もありますのでそちらを読んでも十分勉強できます。
・抑えておきたい3つの指標
①スループット
販売を通じてお金を作り出す割合のことです。
例え生産を通じたとしても売れなければ意味がありません。
②在庫
販売しようとするものを購入するために投資した全てのお金のことです。
売ってお金になるものはこの部類にあたります。なので機械なども売れれば在庫になります。
③業務費用
在庫をスループットに換えるために費やすお金のことです。
在庫の反対で売ってもお金にならないもの、すなわち労働時間などはこの部類にあたります。
つまり、いかに在庫と業務費用を減らしながらスループットを増やせるのかがポイントということです。この3つを理解し意識しているだけでも仕事が変わってくるでしょう!
・「依存的事象」と「統計的変動」
「依存的事象」とは、前後の事象と事象は繋がりをもっているということです。
工場ではよく製品を作る流れを工程と呼んでいますよね。まさしくこのことでしょう。
「統計的変動」とは、データを測るうえでのばらつきのことです。
データは常に一定を保ち確実ではありません。1時間100個の製品を毎日作れる機械でも、突然断線を起こして機械が停止し1時間で50個しか作れなかった場合はこれだと言えます。
・ボトルネック
工場で例えるならば現在作業をしている中でどの工程がネック(メイン)になるのかということです。
第一工場・第二工場・第三工場があったとしましょう。もしもそれぞれの工場の部署の実力値が次のようだった場合
第一工場⇒40%
第二工場⇒85%
第三工場⇒70%
であるなら、どの工場の実力値を上げなければならないのかわかりますよね?第三工場を80%まであげようと努力をしても第一工場が40%のままでは全体のバランスが崩れてしまいます。
鎖に例えるのならば、どんなに強固な鎖であったとしても、1か所だけでもボロボロになっている部分があれば鎖は千切れてしまいます。上記であれば第一工場が鎖のボロボロな部分であり、ボトルネックなのです。
ですからボトルネックはとても重要なのです。
以上。ありがとうございました。
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