4月に入って新たな仲間が入社しました。
新入社員の皆さんはまだまだ仕事が始まったばかりだし分からないことだらけだと思いますがそれは皆同じです。焦らず1つずつ覚えていきましょう。
職種にもよるかもしれませんが大体は「雑用」と呼ばれるようなことからスタートすることが多いと思います。今回はその「雑用」についてお話していきますが、これは新入社員だけでなく、寧ろ先輩方に理解していただきたい問題です。
では「雑用」と聞くとどのようなイメージでしょうか?
掃除したり、荷物を運んだり、お茶を淹れたりと誰もができるような簡単な仕事であり、会社の利益に関わるような必要性のないちょっとめんどくさいと思うようなことですよね?
この「雑用」について先日仲間と話をし、数年前から私が後輩にいつも話をしている内容でもあります。
まず、雑用はどんな人がしていますか?
殆どは新入社員や後輩である、言い方が悪い様で申し訳ございませんが地位的に一番下の人間が行っているイメージではないですか?
ですが私は「雑用」はかなり大事な仕事だと思っています。
ポイントは誰もが嫌がる仕事であるということです。
最初に新入社員の方に言いますが、基本的に雑用が誰もが通ってきた業務です。あなた方の先輩達もちゃんとやってきています。そしてあなた方にその業務を教えます。雑用は面白くないですし嫌になることでしょう。
次に先輩方に言いますが、その教えた「雑用」と呼ばれる業務を今でも行っていますか?
「やっとこのめんどくさい雑用から解放された!」と思ってホッとしていませんか?
その気持ちは理解できます。私も入社した当時、油を毎日供給したり切粉と呼ばれる(簡単に言うとゴミ捨てであり、かなり重たいので腰などの負担もひどい)ものを毎日2回捨てたりしていました。ですから「早くこの仕事後輩に引き継いで楽になりてぇ」なんて考えていました。
ですがここで1つ疑問に思ったことがありました。
それは「なんで雑用って下の人間だけがやらなきゃいけないんだ?」と。
先輩達も手伝ってくれればいいのになんて心の中でつぶやきながらもせっせと頑張っていました。そして、この負の連鎖を断ち切る為にも「後輩ができてもこの雑用を手伝おう!」と決めました。
蛙の子は蛙と言うように、親に暴力を振るわれてきた子供は大人になって子供ができると暴力を振るようになることが多いなんてよく耳にします。
会社もそのように「昔からこういうやり方だから今もこうする」「みんな今までそうやってきたんだ」なんてやり方じゃいつまで経っても変わりませんし、後輩たちは嫌になります。
そして、これは私と殆ど同期で中途で入社した年上の方がいるのですが、先ほど出ました切粉捨てを毎日手伝ってくれています。ですがここで問題が起こりました。「あの人がやってくれているからいいや」と周りが思い、その人が雑用をすることが当たり前になってしまっているのです。これはとても恐ろしいと感じました。
こういった「雑用」は、誰もができることなのだから誰がやってもいいのです。
仲間同士で手伝い合って下さい。ですがここで1つ注意してほしいのが、ネック工程(今会社で一番重要な仕事)にいる人間は把握しておいてください。明日納期で特急対応しなければならないのにその人が雑用を始めてしまったらとんでもないことになってしまいます。ですからネック工程ではない手が空けられそうな人が手伝いましょう。
さぁ、話はだいぶ遡りますが私は「雑用」は誰もが嫌がることだから大事だと言いました。ですが先輩方どうでしょう。その「雑用だ」と誰もが嫌がる仕事をしている人たちって有難いですよね?とても助かりますよね?
今までやってきたからだとかそんなことは関係ないです。重いものを運んだりだとか、結構体に負担がかかることだってあったはずです。その気持ちが分かるなら手伝ってあげてください。
そして新入社員・後輩の方も先輩が手伝ってくれたら感謝の気持ちを忘れないでください。手伝ってもらえることは決して当たり前ではないのですから。
こうなってくると「雑用は雑用でなくなっている」のではないか?
と思っています。
毎日やらなければならない単純なことだけど、その単純で簡単な作業が実は必ずやらなければならない必要性のあることならば、当人が『雑用』と思っているだけで本当は違うのかもしれません。
以上です。
なかなかこのことを考えていない人多いのが現実です。それは誰かが気づいて変えていかないといけませんね。それと「辛い、手伝ってほしい」と思ったら誰かに声をかけることもとても大切です。
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