今回は『信頼』をテーマに語りたいと思います。
『信用』と『信頼』の違い
まず、この2つの違いからご紹介します。
『信用』というのは”条件付き”から得るものです。例えば家や車のローンで支払いたいとき、安定して払える分の収入が得られる(ローンが毎月払える)ことが条件です。このように、条件を満たして信じてもらえることが『信用』です。
『信頼』というのは”無条件”です。信用と違い、何かを条件としていなくても「あなたを私は信じます」という状態が信頼です。
信頼している人と信頼していない人
無条件で信じると聞くと、これってかなりのリスクがあるのではないかと思いますよね。信頼している人なんかいないよ!人間不信だから誰も信じられない。という人もなかにはいるでしょう。ですが、思い返せばもしかすると信頼していた人は少なからずいたはずです。
もしも親友と呼べるべき人がいたらその人に信頼を寄せていたのではないでしょうか。例えば、親友でもないただの同級生がお金貸してほしいと頼んできたらあなたはお金を貸しますか?恐らく殆どの人が貸さない、というよりかは貸したくないが本音かもしれません。では、親友がお金を貸してほしいと頼んできたらあなたはお金を貸しますか?こちらは殆どの人が貸す、貸してもいいと思うはずです。
では、この差はいったいなんなのでしょか?
正しく親友とそうではない同級生との『信頼』関係がそこにあるからです。
親友とは、いつも一緒に遊んだりと共に行動をしてきた存在です。ですから、その親友のことをよく熟知しており、この人なら貸したお金を必ず返してくれるという『信頼』から生まれる確信がそこにあります。
反対に親友ではない同級生だと、親友ほどよくその人を知っているわけではないですし、貸したお金を返してくれる保証がわかりません。ですからこの人にはお金を貸すのをためらってしまうのです。
信頼されている人と信頼されていない人
今度は受け手で考えてみましょう。これは私の職場での経験を踏まえながらお話しします。私の職場で全く同じ内容の仕事をしている人が数名います。ですがある一人は仕事のスピードは誰よりも速いのですが、ミスをする回数も誰よりも一番多いのです。そのせいか何か問題があったとき、作業者が誰かわからなくても「たぶん〇〇さんじゃない?」と思われています。この〇〇さんが正しくミスをする回数が多い人です。
この誰だかわからないのに常に疑われているというのは『信頼』がないからと私は思っています。
ただし、ちょっとばかし複雑なことがあります。会社というのは基本信頼を寄せているのは「能力・機能」であり、「人間」はそこまで重要ではありません。工場のロボット化が良い例です。
ですからどんなにいい人でも、仕事になると仕事面に関しては信頼をあまり得られなかったりすることがあるのです。
話を戻しますが、信頼されている人はいろいろな仕事を任されたりしています。もしも上司に「〇〇さんにこの仕事をお願いしたいんだけどちょっと不安だから、あなたにお願いしてもいい?」と言われたら嬉しいですよね。
信頼されたいのなら信頼しよう
とても重要なポイントがここです。
これは名著としても有名な「嫌われる勇気・幸せになる勇気」「7つの習慣」でも言われています。
信頼されたいのなら、まずあなたが相手を信頼しましょうというのです。
アドラー心理学の場合は、もしも裏切られたらどうしようという人に対してこういいます。あなたを相手が信頼するかしないかはあなたの課題ではない・・・と。
これはアドラー心理学にあります課題の分離というものに値するものです。
7つの習慣の場合は、誠心誠意相手を理解したいと思えというものです。自分のことを信頼しているかしていないかを相手は悟ってきます。7つの習慣でもこれは一番難しいと著者も言っています。
更には「西野亮廣」さんもクラウドファンディングに必要なことは信頼を得ることだと強く提言しています。
今の時代、そしてクラウドファンディングは信頼=お金です。
つまり大切なことは
「私を信じてください。そしたらあなたを信じます」ではなく「私はあなたを信じています。だから私を信じてください」ということです。
人は自分が傷つくことを恐れます。だから信頼して傷つくことは避けたいと考えるでしょう。だけど、相手を信頼していないのに信頼を得るだけというのは不可能であるというのであれば、まず自分から相手を信頼するしかないでしょう。
裏切られるかどうかは相手の課題なら、やってはいけないことは裏切ることです。自分を信じてくれた人を裏切る(信頼を失う)ことは絶対に避けなければなりません。
信頼を得られることは大きなメリットです。仕事・お金・友情・恋愛などいろいろなことに関わってきます。かなり難しいことかもしれませんが、まずあなたから相手を信頼しましょう!
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