私がいる職場(部署)にはイライラするとすぐ物に八つ当たりをする部下がいます。先輩や上司に仕事のミスを指摘されたら物に八つ当たり。夏の暑さにイライラして物に八つ当たり。などなど些細なきっかけがトリガーとなってしまいます。
こういった人は何故物に八つ当たりをしてしまうのでしょうか?
この記事のポイント!
・物に八つ当たりをしてしまう人の特徴と接し方が分かる。
・物に八つ当たりをしてしまう人はどうしたら当たらなくなるのか分かる。
物に八つ当たりしてしまう人の特徴
物に八つ当たりをしてしまう人の特徴ですが、私は大きな理由として2つだと考えています。
ストレスを発散させている
多くの方がこれに該当するのではないでしょうか。やり場のない怒りを今すぐにでも発散させたい!辺りを見回してみると「ちょうどいいところに物があるじゃねぇか!おらよっ!!」といった具合で物に当たってしまいます。
感情のコントロールができず、怒りのブレーキペダルがついていないので何かに衝突するまで怒りの抑制ができないのです。
決して罪のない物たちがこうして傷ついていくのであった。
戦える言葉がない
私の部署で実際にあった例をご紹介すると、物にすぐ八つ当たりをする部下A君と言い方がきつく、ちょっとしたことですぐ怒るBさんがいました。
Bさんが大きな声でA君を注意した途端A君は運んでいた台車を思い切り誰もいないところに突き飛ばしました。A君はその後その台車を現場に運びながらいろんなところにガツガツぶつかってもお構いなしだとさ。
後でA君に話を聞いたところ「Bさんの言い方がきつかったから」という理由でした。
ここが大きなポイントで、もしもBさんの言い方がきつかったのならばA君はBさんの言い方がきついのであれば「そんな言い方しなくてもいいじゃないですか!」と言い返すべきだったと思います。
ですがそれができなかったのは言い返したところでまた言い返されると思った。先輩にたてついてはいけないと思った。という理由もあるとは思いますが、A君は物に八つ当たりをすることしか感情(怒り)の表現ができなかったのです。
子供が物によく当たったり手が出るような喧嘩をすることが多いのは正に言い返せる言葉を持ち合わせていないからだと思います。
物に八つ当たりをしてしまう人への接し方
優しく話す
私は上司(60代後半)に「鬼教官がこの部署にはいない。もっと怒鳴らないと言うことを聞かないから怒鳴れ」と言われたことがあります。まず物に当たる人、つまりは攻撃的な人に対して攻撃的に接したら逆効果なのは火を見るよりも明らかなことです。
私はA君と面談をして優しく話しました。「どうして物に八つ当たりをしてしまうのか」「なぜ他の人に相談をしてくれないのか」「逆にどうしてほしいのか」などなど。
するとA君は時々笑顔を見せながら話してくれました。元々の信頼関係があるのかもしれませんが、A君は私の前では何を言っても決して酷い態度をすることがありません。これが結果です。
アンガーマネジメントなんかもあるくらいですから、今は圧で相手を抑制するような手段は意味がないのです。ってか最悪パワハラになんぞ!
面談の機会を設ける
仕事が忙しくてなかなか会話をする機会がないと思うかもしれませんが、最低でも月1回は面談をする機会を設けたほうがいいです。「なにか悩み事はないか?」「困ったことはないか?」内容は仕事以外のことでも構わないと思います。もしかするとプライベートな悩みもあるあるかもしれません。
※ただし、あくまでも我々は会社の仲間であり友人でも家族でもないので仕事は仕事、プライベートはプライベートで 割り切り、プライベート事情を仕事に持ち込むことは極力ないように教育してあげましょう。課題の分離をして仕事関係のことなら全力でサポートしましょう。
こうして面談等を重ね信頼関係を築きあげていくことが、物に八つ当たりをさせないための大事なポイントだと思います。
物に八つ当たりをしてしまう人の対処法
頼れる人に相談する
相談できる人は絶対にいたほうがいいです。をの怒りを聞いてくれる人に話せばかなり楽になり冷静さを取り戻すことができます。物に八つ当たりをしてはいけないことだということは誰しもが理解しているはずです。そうならないためにも怒りの吐きどころが物以外にないのならばまず声を掛けましょう。
目をつぶり深呼吸をする
瞑想に近いイメージですが、目をつぶり深呼吸をするだけでかなり落ち着いてきます。それかドラゴンボールのような気溜めをしてみるのもいいかもしれません。拳を強く握ってハァーーー!!ってやっているとその内疲れてきて物に八つ当たりをする気力が失われてきます。
注意)強い攻撃を繰り出すための気溜めではありません
太陽光を浴びる
太陽光にはセロトニンという脳内物質を分泌します。これは精神を安定させる効果も含まれているため、日常生活の中でもとても貴重なのです。
もしも怒りが込み上げてきた時、もしも外が晴れて太陽が出ていたらその光を浴びましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?少しでもお役に立てる情報が得られたのなら幸いです。
私が思うにこういったことは知識が足りないことも1つの要因だと考えています。「イライラの発散方法がわからない」「良好な関係が築けるようなコミュニケーションの取り方がわからない」といったように、まずわからないことをなくしましょう。ここのようなブログの記事だったり本だったりさまざまなところで知識が得られます。
今度はその得た知識を実践して経験をし、学んでいってください。
お勧めの本を載せておきますのでご参考に。
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